ラーメン大好きがおすすめする煮干し満載の背脂醬油ラーメン

高木純です。

ラーメン激戦区としても知られる札幌ですが、メインとして人気を博しているのはやっぱり味噌でしょう。 そんな中であえて煮干し出汁のスープで勝負を挑んでいるお店が、南7条西4丁目にあるススキノの「麺や玄鳥」です。

2017年オープンという比較的新しいこのお店は、豊平区にある「我流麺舞飛燕」というお店のサードコンセプト店としても注目を集めています。 なんと煮干しらーめん専門店という大胆な試みで挑んでおり、その自信のほどが伺える事が裏付けされています。 この麺や玄鳥のイチオシメニューに掲げられているのが「背脂煮干し中華そば醬油」というメニューで、 料金は850円といった札幌では若干高めの設定です。このメニューの特徴は平子煮干しに加えて、片口煮干しをダブルで使用している事でしょう。 前日から水出しした上で、当日に数十分火にかけてからしっかり取った出汁という煮干し100%のスープが魅力です。 煮干しのスープは数あれど、ダブル出汁でこだわりを見せているお店はおそらく札幌でも希少ではないでしょうか。

ここに4種類の醬油をブレンドしたという研究され尽くした醤油ダレが加えられ、旨みたっぷりの背脂がプラスされていきます。 この背脂がポイントの1つで、煮干しと醬油の風味を引き締める役割を果たしながら、コクと甘みを生み出しているのです。 ここでいざ実食になりますが、見た目の脂とは裏腹に一口飲んだスープは驚くほどにあっさりとしていて、 飲むほどに味の変化が感じられるような奥の深い味わいを演出しているのです。いくつかのお店で煮干しスープを味わってきましたが、 どうしても苦味が出てしまうのが問題点ともされていました。実際に煮干しスープを全面に出しているお店でも、 出汁を取るのは難しい面があるようで、雑味が感じられるようなスープもありました。 しかしこのお店では丁寧な仕事で繊細に出汁をとっており、その職人技が光るような印象となっています。 このクリアな味わいの秘訣は無添加の煮干しにあり、京都から仕入れているというこだわりが特徴です。

このお店は当然のことながらも開店してからは人気が急上昇していき、今や行列ができるような人気店となっている模様です。 煮干しスープ好きの方にはおすすめできるような本格的なラーメンがこの「麺や玄鳥」となっています。